ウゴガベ

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20210808日記

星をつなげて

友人がネタ半分に占いに行ったというのでレポを聞いた。

ラクルカード(タロット的なものらしい)と占星術の二本立て。オラクルカードの方は「このカードが出ましたね?この組み合わせは…」と指し示された説明用の図表が擦り切れすぎていて何を指しているのかさっぱりわからなかったらしいが、その後「○月○日をもってステージが変わった。○月に出会いがある。次のチャンスは○月」と突然具体的なアドバイスが出てきたとか。占星術の方も「この星が出ているでしょう?」「この星がつながるわけです」などと意味不明な話を延々と説明されたあと、急に「○月○日~○日に出会いが起こります」と突然具体的な話が出るものだから突拍子もなくてなかなか面白かったという。わけわからん話で振り回されたあと突然具体的な話をされるの、かなり面白そうなので自分もやってみたい気持ちが半分、人生で培われた凄まじい拒否感が半分といったところ。

 

ザ・ハイスクールヒーローズ

美少年(そういうグループがいる)のメンバーが主演するジャニーズ特撮ドラマ「ザ・ハイスクールヒーローズ」の2話が昨日深夜放送されたのだが本当にすごい。TVerで視聴できるのでぜひ。

tver.jp

ゴレンジャーに憧れる高校生が、自分の心の中にいるアカレンジャーとの対話を重ねながら、父の遺作である変身アプリを使い、ヒーロー仲間を集めながら学内の魔人などと戦うというドラマなんだけれど、今回はあまりにも突っ込みどころが多く、バカ番組としての頭角を顕にした。

以下箇条書き。

・(1話と共通)怪人の正体を推測する流れが雑すぎる。ちょっとした言葉尻や身体的特徴をこじつけて同級生を犯人扱い。実際に無実の罪を被せまくってしまうので主人公の学内での地位が不安。

・1話では自宅の押し入れから、2話では庭の茂みの中から唐突にアカレンジャーが現れるが、これは上述の通り、心のなかにいる理想のヒーロー像との対話として描かれているためである。しかし2話では、対話後に押入れに消えていったアカレンジャーを主人公が追いかけようとするが当然押入れの中にはおらず、不思議がっている。主人公、もしかしてアカレンジャーを幻視していて、なおかつ実在すると思いこんでいる?それとも自分の中では話が終わってないのだから自分の心の一部分に過ぎないアカレンジャーが勝手に消えるはずがないのに、という訝しみ方?多分後者なんだろうけど、一方では人生の目標であり恩師、一方では自分の精神的操り人形、という考えの両立は難しくないだろうか。

・ダンス部長が新メンバーのミドレンジャーに初変身し、華麗なダンスを取り入れたアクションで魔人を翻弄するのだが、ダンスがかなり他ジャンル混合で、ブレイク/ヒップホップ/ロックのミックスどころではなくどう見てもバレエが入っていて「ダンス部の範囲じゃなくない…?」と思ってしまう。実際、部活で踊っていたのも麻倉未稀の「ヒーロー」だし。あと単純にアクションとしてやや滑稽で面白い。

・ダンス部長・ミドレンジャーのシスコンっぷりのせいで彼と付き合えないんだ!と怒り、部長の妹を襲撃し、その長髪を刈り取らんとする魔人(演じるのはキラメイジャー速見瀬奈/キラメイグリーン役の新條由芽)。ヒーローズが恋の未練を断ち切らせる場として選んだのは近所の古びた美容室。なんで?「断ち切る」のワードだけで選んでるんじゃないよ。しかも学校から走ってそこまで移動する。カットしなさい。そこであろうことかブーメランをぶん投げ、自滅や客斬首の危機を(運良く)乗り越え無事に勝利。

・戦闘が終わり、場面は校長室へ。重厚なティンパニが鳴り響くBGMの中、生徒会長が校長秘書に詰問されている。ヒーローが構内で仲間を増やしていることの失策を咎められているらしい。やはり生徒会は学校の傀儡組織か。これはドラマの後半が楽しみだぞ……視聴者がそう思った瞬間、カメラは校長へ。校長は何故かブチギレ顔でティンパニをひたすら叩いている。どういうことかおわかりだろうか。上述の「重厚なティンパニが鳴り響くBGMの中、生徒会長が校長秘書に詰問されている」は全くの誤りで、生徒会長を問い詰める秘書の隣でただただ校長が意味もなくティンパニを叩きまくっていたのだ!厳密にはBGMのないシーンということになる。この衝撃的なシーンはぜひ上記リンクから確かめて欲しい。

と言った感じで全体的にトンチキである。魔人はゴレンジャーの敵のリメイクであり、なかなかグロいデザインがハマっているし、テレビの中の憧れ&精神的支柱だった戦隊ヒーローに自分がなるという展開は今後の心理的成長が楽しみだし、主人公を演じる岩崎大昇はなかなかいい演技をしているし、中間管理職的な悲哀を感じる生徒会長はこれから善悪どちらに転んでも違和感の無いポジションだし、まっとうな意味でも目の離せないドラマではある。ただ、これくらい天然ボケの奴らが作っているドラマなんだ、ということは心に留めておきたい。

あと、EDは主要メンバーのダンスなんだけど、ジャニーズ主演というところが関係しているのか、メンバーの顔を大写しにするカットが異様に多いのも面白い。ニチアサのヒーロー番組はヒーロースーツの全身や、子供が覚えやすいように振り付けがわかるようなカメラワークが基本である。最初はキメ顔まみれのEDには違和感しかなかったが、そういった違いに目を向けるのも楽しい。

 

おい

半分(文量でいうと半分以上)が昨日の話じゃん。