勝手
車道にいるカラスが大好きだ。てくてくと歩きまわり、車が来るとひょいっと白線の外に出たり、歩道に移動する。この「念のため避けるか……」感がたまらない。
スズメなどの鳥は反射あるいは危機感で即座に羽ばたくが、カラスはそんなことはしない。自転車が通らない限り路側帯は安全だと知っている。本能が道交法を知っている。
今日はほぼ一日中運転していたので、ManowarとWrenchを聴きながらカラスを探し続けていた。
音楽
Wrench - Blue Blood Blue
唯一所持していた1stアルバム「BLACK HOLIDAY」が好きだった(特に激情HCの独自解釈として秀逸すぎる「空」)ので買ってみた。99年作の3rd。他に「Overflow」とベスト盤の「WR990Ⅲ」も買ったけどそちらは後日。
「BH」は盛り上がらない展開、そのくせうねりまくるグルーヴ、プログレの影響を感じさせるギターが印象的だったが、こちらはやや悪い意味で整理されたハードコアになっている気がする。ギターのメロディセンスと個性的なボーカルでWrenchだとわかるけど、求めていたのはこんなに丁寧に盛り上げたり体を揺らしにくる音楽ではないんだ……!ダブ要素もいらん余裕を感じさせて個人的には逆効果。「BH」は初期衝動が残っていた頃の作品なのかもしれない。ただ、浮遊感と攻撃性を両立した「Free Inner Freedom」執拗なリフとリズムの駆け引きが8分弱続く「Beginning is start of the end」はかなり良い。そもそも20年以上前の路線変更に今更何を言ってるんだという感じではあるが……。
そういった個人的な好みは抜きにして、このバンドは日本ラウドロックの最先端だったのだなあと思う。「鳳」の頃のマキシマムザホルモンなんてボーカルスタイルも含めてまんまフォロワーじゃないか。
月ノ美兎 - 月の兎はヴァーチュアルの夢をみる(Re)
月ノ美兎の「浮遊感UFO」がヘビロテ。最後の大サビが何度聴いても素晴らしくて涙を誘う。Aメロのボーカルラインが何かに似ていると思っていたら、kamomekamomeの「とある魔法」Aメロだ。
ホラー
やられたわ。何もかもが暴力に支配されてて最高。これはホラー漫画といっていいでしょう。
— 緑の五寸釘 (@TORAUMAHELLO) 2021年8月19日
笑顔の世界https://t.co/Idel4720AP
ちゃおの読み切りホラー。少女漫画は昔から定期的にホラーの話題作を排出しているイメージがあるけどこれは特にすごい気がする。少女漫画っぽくない絵柄でビビらせるシーンと少女漫画っぽい絵柄を崩さないことで残酷さを引き立たせる対比がかなりうまくいっている。ストーリーはSFホラーとして優等生的。小林泰三や曽根圭介がどこかで書いていそうだ。
漫画に詳しいわけではないので考察というよりあくまでいち感想だけど……。