ウゴガベ

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20210907日記

漫画

文庫版「金色のガッシュ!!」全巻セットが届いたので読んでいる。今日は4巻(~Level.79)まで。

小学生の頃、友人宅と歯医者の待合室でスーパーのカマキリジョーヒーローショー回辺りまで読んだが、しばらく時期が空いた。しばらくぶりに歯医者に行ってサンデーを読むと「アンサートーカー」がどうこう、という全く知らない話をしていたので、そこで一旦切ってしまったのだった。アニメは全話見たが。

今読むと、大ゴマの有名なシーンよりももっと小さな部分でぐっと来ることが多い。

ブラゴ初登場回でガッシュが言う「化け物だけではつらすぎる」があまりにも可哀想で結構泣いてしまった。自分の強みは暴力しか無い、という人物は大昔から時代劇や不良物では取り上げられてきたと思うけど、「それを自慢しないとアイデンティティも保てない未就学児」という立ち位置は今見るとあまりにもつらい。

読んでいる当時は自分の知っている「社会」が狭すぎて、ガッシュやティオの孤独はそこまで身に迫る感覚のないものだった。これまで友情物+能力バトル物としか思わなかったけれど、初期の話は特に現代社会から孤立した存在の寂しさや憤慨に焦点を当てていることが今読むとよく分かる。

 

シャニマス

桑山千雪の記号的な要素である「おっとり系だけど実は芯が強い」「お姉さんポジションだけど少女的なイノセンスがある」「Olive的なセンス」「特徴的な髪型」がこのイラストからは全くわからないのが面白い。現実で生きる人間が自分の記号を捨てることなんてよくあることで、それは二次元でもそうだよな、と妙に感心した。

ここからは特に私見の色が強くなるんだけど、こういったゲームの新規衣装イラストの需要は、着せかえ人形やコスプレを"させる"欲望の延長線上になると思っている。「この子にこんな服を着てみて欲しい」「この子の持つアイデンティティがこの衣装やこの題材とどう化学反応を起こすのか楽しみ」といった具合に。この場合、キャラクター本人の記号性はある程度保持する必要がある。「青い瞳で色白なお人形さんに和服を着て欲しいワ」という欲望は、人形にカラコンをつけて日焼けさせると途端に冷めるはずだ。

それに対して今回のイラストは、一瞬誰だかわからないくなるくらいラフな格好をした上での野球風景となる。放クラの「猫野球」シリーズ衣装とは全く逆のアプローチである。ファンを試しているのかはわからないが、リリース3年のゲームでここまでキャラの外面的記号を取り払い、マネキン的な遊び方を排除するのって一般的なのだろうか。参考までに、1967年販売開始のリカちゃん人形の髪型が変更できるようになったのは2007年、髪色変更は2010年、長さ変更は2021年から。