ウゴガベ

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20220205&0206日記

0205日記

バレンタインの買い物と居酒屋。チョコとマカロンに結構な金額(夫婦で3万円いかないくらい?)使ってしまったが、デルレイのチョコ+ラデュレのマカロン+新作にチャレンジ、という買い物は毎年最低限すると決めているので仕方がない。いつもは甘いお菓子に対する欲望があまりなく殆ど買わないため、イベントのときに高級品を買うことにあまり抵抗がない。ちゃんとしたものは私みたいな感度の低い人間にとってもちゃんと美味しいし。
居酒屋はここ数年時々行っている店。酒と刺し身と葉物野菜が天才的に美味い。このご時世で店内はガランとしていたが、感染対策も神経質すぎない程度にちゃんとしているのでもっと繁盛してほしい。

 

0206日記

本棚の組み立て、掃除、買い出し。
漫画用の本棚が溢れてしまったのでちょっと奮発して大きめの本棚を買ったところ、滅茶苦茶余裕ができてしまった。文庫本と新書以外はすべてこちらに突っ込んでも良いかも知れない。

 

映画『偶然と想像』

guzen-sozo.incline.life

5日に観た。3話構成のオムニバス映画。監督は『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介
好き嫌いはあると思うけどとても良かった。
以下各話の感想。
1話
クソ女!!!!!!!!!!という感情を抑えきれないくらいにしょうもない女を完璧に演じる古川琴音に脱帽。話自体はスリリングで面白い。前半退屈な車内トークが続いてあくびが出る頃に、主人公が乗るタクシーがUターンするのと同時に物語が急転換する。中盤からは主人公が詭弁と正論と感情論を撒き散らしてヘイトを爆上げし(ついでに男キャラもちょっと嫌いになる)、終盤には彼女の「想像」が、一瞬だけ「偶然起こらなかった現実」のレベルにまで引き上げられる。ここの演出がゾクッとするくらいカッコいい。

2話
一番笑えるのがこれ。公式サイトのあらすじどおりの内容なんだけど、渋川清彦演じる教授の奇天烈ぶりと主人公の秘めたる思いが、本人たちの自覚なく共鳴しあって物語をどんどん掘り下げていく。圧巻の金玉フェラ朗読(としか言いようがない)のあとはかなりアツくほろりとさせられる……と思わせといて最悪かつ最高のエンディングが待っている。偶然というもののクソ度と、偶然のみによって生きているはずが、皿まで食らって強かに生きていく人間という生き物の面白さを感じる一作。
3話
一番好きな話。滅茶苦茶泣いちゃった。公式サイトのあらすじでは、まさに「偶然と想像」というテーマを象徴する重大な本筋がぼかされ――というより隠蔽されている。偶然の幸運と不幸、想像の愚かさと美しさが同時にスクリーン上に映り続ける。二人の最後のペデストリアンデッキでのやり取りで泣かなかった人はいるのか?前半と全く違う形の「偶然と想像(というより偶然の想像?)」が今の二人の関係性を象徴する名シーンだ。
設定上おそらく40歳前後であろう女性二人の百合作品としても楽しめる作品。