ウゴガベ

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20220407日記+簡易音楽レビュー(Spiritual Beggars, Falilv, Merzbow)

日記

久しぶりの定時退社。しかし心理的な負荷が高くあまり望ましい精神状態ではない。
そのため、メタルとノイズを聴き、元気になった。

www.nissin.com

これ、つけ汁が妙に少なくて腹立たしいんですが味はかなり美味しいです。つけ汁で豚肉と野菜をさっと煮ると良い。

 

音楽

Spiritual Beggars - On Fire

www.youtube.com

マイケル・アモット率いるストーナーロックバンドの2002年5th。マイケル・アモットがArch Enemyで見せるプレイが好みでなくなった頃に知ったバンドだったのでしばらく敬遠していたが、いざ聴いてみるとものすごく良い。
キャッチーなハードロック→激重ドゥームメタル→メロウなストーナーロックと続く頭3曲の流れがとにかく素晴らしい(上に貼ったのは3.Killing Time)。他の曲もかなりクオリティが高く、デスメタルでキャリアを積んだ彼ならではの独自の「アップデートされたハードロック」が聴ける。リフはハードロック/ストーナーロックを基調としながらもエクストリームメタル系の過剰な重さ(2.Young Man, Old Soulが顕著)やCathedral的なドロドロした美しさを備えており、ガナリ系でありながらも朗々と歌い上げるボーカルと相まって、重さと美しさと聴きやすさのバランスが取れた楽曲群。他のアルバムも聴きます。

 

Fear, and Loathing in Las Vegas - Dance & Scream

www.youtube.com

2010年1st。
この頃はダンス要素をかなり尊重しており、唐突なビートダウンを除き比較的スムーズに曲が展開するのが個人的には好みでない。NEXTREMEとAll That We Have Nowの頃が自分のツボだったっぽい。あれらはエレクトロサウンドと4つ打ちパートこそあるものの、「踊れる」「暴れられる」というより「勝手に大暴れしている」にちかく、それで面白がって聴けるみたいなところがある。

 

Merzbow - Triwave Pagoda

masamiakita.bandcamp.com

2021年作。カセットを購入したらDLコードも付いてきた。
色々な電子音やコラージュ音が幾重にも重なりつつも隙間が生かされている作風。
雰囲気だけ聴くとまるで昔のコラージュノイズのオマージュといった風情だが、よくよく聴いてみるとかなり精緻に音を重ねていることがわかり、旧時代の作品群のような飽和・弛緩する感じが一切ないところに秋田イズムを感じる。
トラックは2つに分かれており、A面は低音域で三角波がずーーーーーーーーーっとうねうね鳴っている上に散発的に表れるコラージュ音という構成で、B面は電子ノイズが絶え間なくポップコーンのように飛び交いつづける楽曲。一般的なMerzbowのイメージに近いのは後者かな。
随所に遊び心が感じられ、特にA面13:40からのスクラッチの真似事みたいな断片とか、B面8:00あたりからむやみに加速した後何事もなく戻ったり、同12:00辺りからノイズで作られたマーチングドラムっぽいビートが執拗に続くあたりなんかは特に楽しい。
執拗に音素材が積み重ねられながらも音圧で攻めるようなところは殆どないので、大音量で聴けばこちらの意識が転がされ、小さい音量で聴けば手のひらでおもちゃをいじくり回すように音を転がしている感覚が得られる素敵な音源。折に触れて聴く作品になりそう。
個人的にはこういうタイプのノイズは作業用BGMにも向いていると思ってるんだけど一般的にはどうなんだろう。