日記
家の掃除を結構やった。収納の改良にも取り組んだが試行錯誤だけで終わったと言っていい状態。
音楽レビューってほどの話じゃないので日記カテゴリで書くけど、今日はキンモクセイの1stアルバム「音楽は素晴らしいものだ」を何周も聴いていた。70年代ポップスへの憧憬を隠さない「手の鳴る方へ」「二人のアカボシ」「僕の行方」といった名曲、あまりにも大滝詠一な「七色の風」など、若干の歌詞の小恥ずかしさはご愛嬌の充実した楽曲群が詰まった好作品。
そして何より最終曲の「さらば」!様々の複雑な感情を飲み込んで曖昧に手をふるような歌詞が明るいサウンドに乗る独特の雰囲気がめちゃくちゃに好き。
曲名に反してアニメ「あたしンち」ではOPとして採用されていたけど、社会と一旦サヨナラをして家に帰る曲だからホームドラマに限ってはOPでいいのだ。
何度聴いても頭おかしいくらい良い曲と映像で笑っちゃうな
— 阿部 (@abeimas) 2022年5月29日
2番から主役が背景に、モブが主役に交代する演出なんてもうYOUR / MY Love letterだろhttps://t.co/tjVqO9qHyb
今なお凄いOP映像だなと思う。20年前か……。
途中でおばちゃんがなにかの紙を不思議そうに見つめるシーン、視聴していた当時でさえ「無関係な人の始まらない物語のきっかけだけ描く」という手法に死ぬほどびっくりした記憶あるけど今なお色褪せぬ驚愕があるな
— 阿部 (@abeimas) 2022年5月29日
0:45あたりのこのシーンのことです。何気なくメモを見て「──おや?」という顔をする女性。
これが本編で流れたならばシリアスにもコメディにも転びそうなカットだけど、これは何の伏線でもなく、本編は奥にいるモジャモジャが主役(級)を務め、この女性は毎週(金曜日だっけ)OPにだけ姿を見せた。彼女にもこの後、アニメにしたら面白そうなエピソードが起こったのかもしれないし、起こらなかったのかもしれない。しかしそれを我々が覗き見ることが出来ないのは、その出来事が「モブの話」だからでも「つまらないから」でもなく、たまたま「あたしンち」が立花んちの物語だからに過ぎないのだ。
この短い映像で「アニメにも漫画にもならない物語」が無数に存在し、視聴者である自分も主役でありモブなのだということを幼い世代に示した功績は大きいと思う。