ウゴガベ

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20220614日記+簡易音楽レビュー(S/K split)

労働

新人育成でみんなが頭を悩ませている。上司は完全にメンタルをやられているのか「せめて彼が次の職場では活躍できるように育ててあげたい……」などと、辞められる前提の話をする始末だ。
私も同じく……と言いたいところだが若干違っていて、自分も新人の頃はそれなりに不出来な方(今も)だったので、当時の自分くらい仕事ができなければ100%の共感、同時の自分以上にできなくても「あの頃の私よりも悔しい思いをしているのだろう……」と同情してしまう。
なんかこう書くと私がおおらかな感じがするけどそれとこれとは別の話で、それなりに苛ついている。過去の自分なんて棚上げにつぐ棚上げ(二段目)だ。

 

音楽

SWARRRM/kamomekamome - SK split

longlegslongarms.bandcamp.com

今月10日のリリース。タイトルに反してA面がkamomeでB面がSWARRRM。
とにかくすごい。個人的な好みを言えば、SWARRRMの曲もめちゃくちゃいいのだがそれにしてもkamomekamomeが圧倒的すぎる。
kamomekamomeはかなり久しぶりの新曲だけど、既存曲の路線を踏襲しつつワンランク上がった印象。ライブに注力していた影響なのか音作りがかなり生々しくなり(特にギター)、作り込まれたボーカルといい意味で対照的。A1「使い魔たち」は忙しないバンドアンサンブルに妖しいボーカルメロディが乗る前半とハードコアに疾走する後半、という展開がかっこいい。A2「海を忘れたくて」は既存曲でいうと「BEDSIDE MANNERS」「髪を結った部屋」あたりにも近い、美しい歌メロが壮大な曲調と絡むタイプだけど、今作のサウンドプロダクションも相まってこれまでの楽曲を超える切実さを印象づける。
近年のSWARRRMは声が苦手で手をつけずにいたんだけど、本作は声質の好みを差し引いても曲が良い。グラインドコアとしてはかなり歪の少ないギターがかえってメロディの美しさやブラストビートの苛烈さを強調しているのが面白い。B1「超えて」の構成はかなり一般的なロック/ポップスでありながらそれぞれのパーツが「歌謡グラインド」とでも言うべきものになっている。アレンジを大きく変えればV系バンドのシングル曲と言っても通用しそうなキャッチーさ。B2「サガシダスマデ」はB1以上に歌メロ(ただし独特のガナリ声)が主軸を担う。執拗な「探せ 探せ」のリフレインがかなりクセになる。一緒に買った最新作「ゆめをみたの」も聴くのが楽しみになってきた。
片面7分程度の音源だが、アナログ盤は44回転のLP。だからかデジタルよりも妙に音質が良い気がする……特にギターの生々しさはスタジオに居る錯覚すら起こすほど。

Vtuber業界(界隈)の裾野の広さを感じた。