ウゴガベ

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2022年08月第4週の週報&仮面ライダーリバイス感想&簡易旧譜レビュー(Pig Destroyer)

あったこと

長時間労働が多めの週だった。しかし外回りの収穫が多かったので時間の割に精神的負担はやや少なめ。

労働時間が伸びることで必然的に夜の運転が増え、夜行性の生き物をたくさん見ることになる。もう数ヶ月もすると狸轢殺の季節(私の住む田舎では)ですね。

おやつとして菓子ではなく味のりを食べるようにした。これはいいですよ。板海苔2枚分程度まで量を抑えれば、意外と塩分も少ない。

世界一おもしろい動画。

 

アイマス

これすごく良かった。アイドル"本人"によるバラエティ番組。木村龍にお仕事コラボの感謝状(実物)が送られたり、アイドルがカンペを見る独特の間が徹底されていたりと、現実との境目が溶けていくようなつくり。
Youtubeでもよくある「リアクション動画」をやるコーナーがあったのだが、気さくなFRAMEのメンバーは「ここ口ずさんちゃうよな~」と鼻歌を歌ってたり、どちらかというとビジネスライクなLegendersのメンバーは間が持たないレベルの無言時間を何度も作ってしまっていたりといったリアリティが面白かった。

 

ニチアサ

仮面ライダーバイス』が終わった。脚本の不整合を毎週、面白さの断片を隔週見せられる、ふらふらした作品だったな……。「設定とかコンセプトとか制作陣が忘れてるのか?」「子供に瞬発的なエモが提供できればそれでいいとある程度割り切ってるのか?」と思いながら鑑賞してきたが、最終回でそれもよくわからない感じになっちゃった。
【最終話までの経緯(うろ覚え、間違ってたら教えてください)】主人公・一輝は幼少期に窮地に陥った際、内なる悪魔・バイスの力を借りる契約をした。しかし仮面ライダーとなってからしばらくして、その代償に、一輝はライダーに変身するたびに家族の記憶を失う副作用があることが発覚する(この条件、なんとバイスは知らなかった。契約時に騙したわけでもないっぽい)。度重なるバトルで家族全員の記憶を失った一輝だったが、内心でバイスを新たな家族と認めていることが発覚。家族の記憶を取り戻させるため、バイスは一輝を挑発して変身させることで、契約の副作用で自分を忘れさせようとする。それによって契約は満了となり/無効となり(作中で表現がブレている)、バイスは力を失って一輝の肉体へ回帰し、他の家族の記憶がもどってくるはずだからだ。理屈がわかるようでわからない。
【最終回】バイスの真意を知った一輝とバイスのラストバトル。楽しげに二人の思い出を振り返りながら、コミカルなプロレスのように過去の変身フォームをぶつけ合う。蓄積がちゃんとしてさえいれば、ユーモラスなのに涙が止まらない名場面となるはずの流れだ。
最後にはバイスが消滅。バイスを忘れた一輝や仲間たちが、新しい生活を始める(このエピローグパートにすら本当は突っ込みどころが無数にあるのだが止めておく)。一輝は実家の銭湯で働きながらも、昔やっていたサッカー(この設定をフィーチャーした回が中盤にちょっとだけあった)に復帰。そこに現れたのがなんとキングカズ(マジで本人!)。「夢を追うのに遅すぎることはない!君は今からが全盛期さ!」みたいな事を言って本編が終わる。

おかしいよ。

これまで作品の本筋として「サッカーの夢を諦めた後悔をずっと抱えていた」「夢を叶えるために──」みたいな要素はほとんど絡んでこなかったし、本筋はどっちかというと「自分の中の悪魔(≒弱さ)と向き合う若者」「過去と向き合い、若者に道を示す大人たち」であった(これらも一部大人描写除きボロボロだったと思うけど)。キングカズも自室にポスターが貼ってあった(うろ覚え)程度の存在感しかなかった。少なくとも本作品においては「ぽっと出」なのだ。そもそも、メインターゲット(商業的な話は知らん。理念の話)である子供にメッセージを送ってくれよ。夢を手放してしまった大人たちじゃなくてさ。子どもたちが一輝たちの切ない別れを振り切って未来に歩き出せるようなエールをくれよ。

テーマの難しかったゼロワン、設定の難しかったセイバーの展開が多少厳しくなるのはわかるんだけど、リバイスはどうしてこうなったんだろう?という感覚の拭えない終わり方だった。

続くドンブラザーズは総集編。コロナの都合でキャストを揃わせることすら出来なかったのだろう、と推察できる撮り方で現場の苦悩が忍ばれたが、各キャラクターの主観であらすじを整理して、最後に常軌を逸したメタギャグで落ちをつけたのがめちゃくちゃ面白かったです。

 

音楽

本当はコルトレーンとかGotthardとか書きたかったんだけど上の文章書いてたら疲れちゃったので1作だけにする。

Pig Destroyer - Terrifyer / Natasha

pigdestroyer.bandcamp.com

pigdestroyer.bandcamp.com

2004年作。前作Prowler in The Yardよりも重厚な音作り(相変わらずベースはいないけど)なのと、各楽曲に起伏がある。前作が瞬間風速的グラインドコアを立て続けにぶつけてきたあと、アルバム後半に単調で遅い曲を固めてテンションを下げる構成なのに対し、本作は全編に渡ってスラッシュメタルとハードコアを融合させたリフがリードする緩急の付いたグラインドコアが支配する。でも生ぬるくなったわけではなく、ボーカルの壮絶っぷりは相変わらずなので攻撃性は相変わらず尋常でない。前作と2枚揃って名盤扱いのイメージだけど、個人的にはこっちのほうが倍くらい好き。
2枚めのNatashaはダークアンビエントとスラッジメタルを融合させたような30分以上の楽曲。ブックレットに掲載の胸糞悪い短編小説と合わせることで具体的に悪夢的情景が想像できて本当に嫌な気分になる(称賛)。