カナダのヘヴィロックバンドの2004年3rdにして最終作。インダストリアル/ヒップホップ風のアレンジを織り込んだヘヴィロックにラップ、シャウト、歌などを使い分けるボーカルが乗っかる……という、Linkin ParkやKornのフォロワーバンド。全体的に単調なきらいがあるが享楽的に聴くぶんにはそれなりに楽しい。あとボーカルの声質がLinkin Parkの故・Chester Benningtonにめちゃくちゃ似ている時があって凄い。ラップしてるときはそうでもないのだが、歌っているとき、特に高音シャウトはほんとうにそのまま。 リスナー全員がジャンプかヘッドバンギング以外の動作を封じられること間違いなしのチャラいヘヴィロック1.Kaboomがとにかくキラーチューン。ただし、2.Bla Bla Blaは曲名を連呼するサビが死ぬほどダサく、ここからアルバムはどんどん失速していく。ボーカルの声質の気持ちよさ(歪んだラップ、チェスターみたいな高音)は3.Beautiful When You Madで堪能できる。5.MusicはMadonnaのカバーで、NINの1stに入っていそうなEBM寄りインダストリアルメタルなアレンジがなかなかかっこいい。 バンド名の由来は、ネット情報によるとメンバーが出したバンド名の案がマジで下劣なワードばかりで「まさかお前の口からそんな言葉が出るとはな」と言ったのがきっかけだとか。だからどうという話でもないが。