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2022年12月第4週の日記+簡易新旧譜レビュー(Soilwork, Megadeth, Cloven Hoof)

あったこと

後輩の仕事できなさがちょっと大変なことになっている。なにか一つに集中させるとそれ以外のすべてがボロボロなのだが、そういう大きなタスクを与えないとナメた態度と行動をとりすべてがボロボロになるのでまだマシな前者の指導しかできないという状態で厳しい。

23日、雪がやばかったね……。もう慣れたものなので大通りの運転中にホワイトアウトするくらいはもう良いんだけど、雪かきで大いに時間と体力を浪費するのは面倒くさい。

ニチアサや水星の魔女の感想も書きたかったけど、放送休止期間を挟むタイミングということもあってかどれも(ドンブラザーズはよくも悪くも平常運転の暴走特急な面白さだったが)激動だったので書く気力がない。とりあえず仮面ライダーギーツは新章突入という感じでワクワクする終わり方。令和になってからニチアサを見るようになったんだけど、令和ライダーで初めて素直に楽しめる作品だ。

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なんかこの動画が深夜にツボって何回も見てゲラゲラ笑っていた。

 

気になるニュース

いいね!!!

パンテラじゃん!!!という気持ちとでもやっぱり2016年のWhite Power騒動は今なお新鮮にカス野郎だな……という気持ちがある。

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音楽

Soilwork - Övergivenheten

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2022年作。かなりメロディックなメタルで、ヴァイオリンによるケルティックなフレーズが積極的に導入されるなどオーガニックな雰囲気が強化された一方で、ブラストビート、グロウルといったエクストリーム・メタルの要素をしっかり中核に据えるバランス感覚が更に研ぎ澄まされた。1.タイトルトラック、3.Electric Again、5.Is It in Your Darknessあたりがわかりやすい。
3.Valleys of Gloamはクリーンボーカルとメロディアスなリフでのみ構成されつつもメランコリックになることのないアップテンポな楽曲。デスボイスのアグレッシブな楽曲/クリーンボイスのメランコリックな楽曲、という、メジャーシーンの売れ線エクストリームメタルらしい類型に当てはまらない楽曲が多いのも本作(というか近年の作風)の魅力。と思えば13.Harvest Spineみたいなコテコテのモダンメロデスもしっかりかっこいい。
別に好きではないんだけど面白いのが2.Nous Sommes La Guerreで、モダンなだけのハードロックmeetsシンセポップ。別プロジェクトであるThe Night Flight Orchestraからのフィードバックをあからさまに感じる。
名盤と言っていいクオリティ。

 

Megadeth - The Sick, The Dying… And The Dead!

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2022年作。基本的な路線は前作Dystopiaと地続きだが古典的なスラッシュメタルらしい曲の増加とリフ/メロディに漂う緊張感で雰囲気は結構変わった。SF感もあまりないし。
ややスピード控えめ&メロディアス&緊張感抜群のMegadethらしい1.タイトル曲、攻撃的な2.Life in Hell、高速スラッシュメタル&緩急のある曲展開というMegadeth必殺パターンを踏襲(中盤でラッパーIce-Tの語りが入る)した3.Night Stalkersという3連発のインパクトが強い。
中盤も退屈なパートこそあるが、彼ららしく曲展開には多少のひねりが効いているのでまるごと退屈な曲はない。そして最後のクランチリフでゴリ押しする12.We'll Be Backの猪突猛進で爽快な終わり方。近年の彼らの作品の中でも特に抜きん出たアルバムではないか。EndgameとDystopiaのいいとこ取りをしてキコ・ルーレイロのメロディセンスで磨き上げられた感じ。

 

Cloven Hoof - A Sultan's Ransom

A Sultan's Ransom

A Sultan's Ransom

  • Cloven Hoof
  • メタル
  • ¥1528

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NHOBHMマニアには有名な(NWOBHMなんて大御所バンド意外はすべてこの表現が当てはまる気がするが)バンドの1989年3rd。入手したのはHigh Roller Recordsによる2022年再発盤で、当時のライブを収録したDVDが付いているが内容は未確認。
Iron Maidenの印象が強いダッタカダッタカダッタカダッタカのリズム(ギャロップっていうんですか?)を多用する勇壮なヘヴィメタルで、音程は問題ないのに妙に焦燥感にあふれる上ずったボーカルも雰囲気が出ていて良い。1,Astral Riderや9.HighlanderはもうIron MaidenのPiece of Mindあたりに影響されすぎてて微笑ましいくらい。曲としての質も高いので苦笑しつつも首を振らずにはいられないのですが。
コテコテの80'sメタルが好きなら2.Forgotten Heroesは絶対ハマるだろう。他の曲も昔のブリティッシュメタルの良いところが出ているリフと歌に溢れている。ただ5.1001 Nightsはアラビアンなコード使いなどが耳を惹く一方でいまいち盛り上がらないリズムと唐突なテンポチェンジによってへんてこな印象ばかりが先立つ。
7.Notre Dameは重々しい導入部からガルネリウスみたいなメロスピのイントロ風のキメを挟んで熱いスピードメタルへ至る展開がユニーク。
8.Mad, Mad Worldは泣きメロに溢れたアップテンポのハードロックで、なんだかPraying Mantisっぽさも。
最終局10.Mistress of The Forestは本作中最長の7分弱だが、大仰でくどくて熱くてかっこいいメロディをスピーディーに展開しながら繰り出す、まさに「NWOBHMバンドの7分の曲」としか言いようのない曲で最高。
マニアには今更なんだろうが、まさに「隠れた名盤」といったところ。買ってよかったー。