ウゴガベ

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2022年09月第2週の週報&簡易旧譜レビュー(Anathema、Voivod他)

あったこと

職場にインターンシップの学生が来て自分がメインで担当し、学生が帰ったあとは残業、という日々が続きかなり精神的に参った一週間だった。他人ってやっぱり苦手だな。

月見バーガーの季節だ。マックの月見バーガーオーロラソースをうまく食うための媒介に過ぎない気がするものの、いざ食べるとやっぱり旨い。

土曜日は居酒屋へ。良くも悪くもザ・居酒屋だったが結論でいうといい店だったな。アイドルマスターSideMの315プロダクションが年末のカウントダウンライブをやる場合の構成について熱く議論を交わした。18歳未満のメンバーが居るので穴埋めor欠員ありのオリジナル編成によるダンス/歌唱分担の変更や映像出演など想像の幅が広いのである。今年から18歳になったメンバーの初参加なんか想像するだけでアツいですよ。

週末は友人と飯&散歩。「飲み会ばかりでない友人関係を築けたことはこの上ない幸福である」旨の話をした。

 

音楽

John Zorn - Locus Solus

music.apple.com

初期作でありながら様々なアイデアの源泉が聴けて楽しい作品。Twitterのツリーでパートごとに分けてレビューした。

 

The Body & Full of Hell - One Day You Will Ache Like I Ache

誤解してたけどコラボ常連はThe Bodyだけです(FoHはメルツバウともコラボ歴がある程度)。

 

Voivod - The Outer Limits

www.youtube.com

1993年7th。本作以外は2003年のセルフタイトル作(全然ピンとこなかった)だけ聴いたことがある。
音楽としてはプログレメタルに分類していいんだろうけど、一般的なプログレメタルの文脈に乗っておらず、歌い方も含めて「中期Megadethのメンバーが70年代プログレにハマった」という感じなのが面白い。実際アルバム中盤でThe Nile Songカバーしてるし。浮遊感のあるギターリフや妙に明るい楽曲が、プログレメタルの歴史が培ってきたインテリジェンスと絶妙にブレている。
白眉が6.The Lost Machine。不気味なコードワークが楽曲全体にB級SF様の雰囲気を充満させている。
かったるいのに聴いちゃうアルバム。

 

Anathema - A Natural Disaster

www.youtube.com

2003年7th。のちのオーガニックかつシンフォニックで壮大なポストプログレ路線とはやや違い、ゴシックメタル+Radioheadとでも言うべき雰囲気。
ミニマルに、時々エレクトロな要素も入れながらゆったりと盛り上がっていくメタルでめちゃくちゃ気持ちがいい。1~3曲目がわかりやすくアルバムのスタイルを呈示。
4.Are You There?や9.Electricityはめちゃくちゃ美しいポストロック風バラードなんだけど、このアルバム以降どんどん歌がうまくなっていくので、この頃の歌唱は過渡期の印象が拭えない。
元がゴシック・デスメタルなのもあってかエクストリームメタル――というよりブラックメタルっぽいリフが聴ける楽曲がもある。6.Pulled Under...に至っては絶叫してからポストブラック風のコードストロークリフになだれ込む展開があるし、10.Violenceも中盤に高速ビートで爆走するのでコテコテのブラックメタルを連想。しかしこのアルバムの中でこういった曲も浮くことはない。メタルらしい重さがアルバムの要所要所に散りばめられているので、時折そういう要素が出ても「アルバムの緩急」の一つとして受容できる。
上に貼ったタイトルトラックには後々正式メンバーとなる女性voがゲストとして参加しているが、加入前にして音楽性に合いすぎ。
Judgementとかの頃はまた垢抜けない感じがあったがこの頃ですでに貫禄を感じる。凄いバンドだな。