ウゴガベ

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2023年5月第1&2週の日記+簡易旧譜レビュー(Extreme)

あったこと

GWは車で新潟旅行へ。

バスカレー、角打ち、海鮮などなど、コテコテの観光客ムーヴ。GWに街へ旅行することがこれまであまりなかったので、初日は「どこかしら空いてるだろう」の甘っちょろいあてが外れて夕食時にしばし街ブラになってしまうなどのミスを犯したがこれもまた経験である。
「のっぺ」って初めて食べたけど実家の味っぽい感じで滅茶苦茶好みだった。知らない煮物っていいね。

www.city.tsubame.niigata.jp

燕市の使われなくなった給水塔も見に行った。安全上の都合で中には入れなくなっていたのが残念。写真で伝わるかわからないが高さが30m以上ありサザビーよりデカい。
用水関係の施設見るの好きなんだよな。分岐水路とかも見るだけで快楽が凄い。

給水塔の近くの水路。明らかにもう使われていないであろう小さな石橋が見える。上記サイトに当時の写真が掲載されているが、それの左端にかかっている丸太みたいな橋と位置は同じ。一回掛け替えたのだろう。

この水路はすぐに暗渠となり上の写真の奥へ進む道の下を通っている。

ブックオフも回った。ブックオフのCDコーナーは地域差がデカい。

GW開けの仕事には全然身が入らなかった。でも何もかもスムーズに進んだので、今私がやってる仕事は気合とかどうでもいいタイプのアレらしいです。

 

シャニマス

シャニマスのイベントシナリオ『ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス』すごく良かったな。最近のシャニマスは「自分たちに救える人もいれば救えない人もいる」「他人の人生については、それそのものどころか、それに触れられるかや変化のベクトルすら自分たちにはuncontrollableである」という切り口(アンカーボルトソングとかこぶものたちとか線たちの12月とか)を真剣に取り上げつつそこに全力で向き合ったり、その先(≠正解)を示す物語にする姿勢があって好みだ。

音楽

Hollow Shade

旅行の時、新潟駅前で地元のV系メタルコアバンドHollow Shadeがライブしていた。ドラムは打ち込みだったがGtとBaの音はPAからだしているようで異様に音がいいしVoもやたら上手い(特にスクリーム)。正直カラオケ音源流していただけなのでは、と疑ったりもした。

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公式でその日の動画が上がっているね。多分生演奏だな……。客は少なかったが堂々としたパフォーマンスで良かった。

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音源もなかなかいい感じっぽい。メジャー感があり、"界隈外"から観たときに突っ込みどころが少なくフックが多い。

 

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マジで何?しかもこの終わっているギタリストこそ唯一のオリジナルメンバーのようだ。

 

Extreme - Waiting For The Punchline

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4th。数多の「グランジ時代のHR/HMスラッシュメタルバンドの色々、Fightの2nd、Queensrycheの5thなどが代表的か)」の一作ではあるが、おそらくその中でもかなり出色の出来の一作。
日本盤ライナーノーツでは、過去のファンクを隠し味にしたグラムメタル路線から本作のサウンドへの転身を「ロックへの原点回帰」としているけれど、まあ正直な話、そういったクラシックロック回帰の志向と同じくらいグランジの影響が強いのも明らかで、ブルージーな楽曲でも90年代の暗さと重さを強く感じる。
ただ独特なのはそのバランス感で、ベースは滅茶苦茶グランジ的、ドラムはグランジとZEPのニュアンスを折衷したプレイ(マイク・マンジーニが叩いてる曲はちょっと元気だけど)を見せるが、その上に乗るヌーノのギターは単音リフも織り交ぜつつ、ブルージーだったりクラシカルだったりメタルだったりへんてこだったりとやりたい放題の鮮烈さ。ボーカルはどんな曲も力強く自分の色でハスキーに歌いこなす。この独特なバランス感覚を持った路線は現代のほうが再評価されそうだ。
完全にグランジなBa&Drとファンキーな単音リフとハードロック系の熱唱がなぜか噛み合ってしまっている1.There is No Godの時点で面白すぎる。と思えばうねるベースと浮遊感のあるギターでルーズに聞かせる3.Tell Me Something I Don't Knowみたいな曲もあったり。5.Naked、7.Leave Me Aloneあたりはどちらもかなりブルージーな楽曲だがヌーノのギターが面白くて、スローな曲調に反しリラックスどころかかなり耳を惹かれてしまう。
HR/HMらしくギターの速弾きインスト曲6.Midnight Expressもあるのだが、アコギの爆速ソロというところがユニークだしテクも笑っちゃうくらい凄い。
アップテンポなドラムがリードするコテコテのハードロック曲8.No Respectでさえ、ハードコア顔負けに絶叫しまくるボーカル、グルーヴィーなベース、華麗かつ壮絶すぎるギターソロで安直さはゼロ。
タイトルトラックとなる12.はなぜかシークレットトラック。グランジっぽい音作りのギターがベースとユニゾンしながら速弾きを織り交ぜるという意味不明かつキャッチーなヘヴィリフのインパクトは抜群。
総じて、時代の荒波を乗りこなそうとしつつ「原点回帰した保守的なクラシックハードロック」にも「グランジにすり寄った退屈なヘヴィロック」にもならず独自の路線を開拓した(結果どんなラベリングをしても「看板に偽りあり」となってしまう)すごくいい作品だと思う。一般的には2ndが名盤、本作は賛否両論と捉えられているらしいが、過去作も一緒に聞いたうえで正直これが一番好きだ。MetallicaでいうとLoadやReloadよりSt.Angerに近い位置付け(St.Anger大好き!!!)。