ウゴガベ

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2023年8月第2&第3週の日記

第2週の日記

週の前半は会議に次ぐ会議で脳がオーバーヒートしそうだった。会議で別部署の人間が「今まで本件は関わってないんでわからないけど、どうせ〇〇してたんでしょ?」と的はずれな前提から延々とこちらの部署を思い込みで批判してきたうえに元はと言えばそいつがかなり元凶に加担している側だったので殺そうかと思った。これはもちろん仕事の愚痴ではあるんだけど、Twitterにおける諍いを見るたびに思う「知らない領域に住む人がいくら一見愚かに見えようともスタート地点は最大限のリスペクトであるべきだろう」という怒りと同質のものでもある。

どんどん胃が弱くなってきているのを感じる。エビオス錠飲んでるんだけどな。マクドナルドもポテトを頼むとまず間違いなく後悔するようになってきた。

週の後半は帰省。20年ぶりに石ノ森萬画館に行ったらマクロス展をやっていた。

近隣施設を巡るスタンプラリーをクリアしたら手塚テイスト(田中圭一ではなく手塚プロによるもの)で描かれたマクロスキャラのクリアファイルがもらえた。スタンプラリークリアしたの人生で初めてかも。可愛いですね。

道中でふと思い立って石巻市震災遺構(旧門脇小学校)に寄った。辺見庸の母校である。

同行者に当時のことを体験を交えて説明していると明らかに情緒が狂い異様な動悸が起こって涙が溢れそうになったことに自分でも驚いた。日常生活で想起するタイミングがないだけで、全然まだトラウマらしい。
せっかくなので近くの砂浜に寄ったらウミガメの腐乱死体があった。下顎はしっかり残っていた。

父が古本屋で見つけたというリーダーズ・ダイジェストを読んだ。Megadeth - Sweating Bulletの歌詞から知った雑誌である。

「戦争花嫁」への取材がかなりリアルタイム性を持っていたり、「日本でも常識になるであろう新技術」として紹介されているのがナイロン製衣類、マーガリン、脱脂粉乳だったりするのが時代を感じて面白い。あとやはり当時翻訳文が大半、写真もない手帳サイズの雑誌を読むのはそれなりに地位の高い人だったのだろう。広告は明らかに経営者や医師に向けたものが多い。レシピのコーナーもあり、「当時の男性がこんなもの読むのか?」と思ったらそのページだけ切り取り線と綴り穴がある。切り取って妻や女中に渡すためのページなのかもしれない。

隣町でやっていたマルシェに出店していたコーヒーショップのアイスコーヒーが絶品だった。

豆を挽いたあと、ふるいにかけて粒度をコントロールしていたり、滅茶苦茶時間をかけていた。それだけの価値があるコクだった。

そう言えば軽い猫アレルギー持ちで猫3匹のいる実家に規制するたびに鼻炎に悩まされていたのだが今回は全然平気だったな。念のためアレグラを持って行ってたんだけど。そもそもアレグラって動物アレルギーに効くのか?

 

第3週の日記

週の前半に友人らとBBQ。メタルを流しながらコストコの肉を焼きまくった。ちょっと買いすぎたな。ただ、口直しに初めて買ったハイローラーが旨くて感動。BLTサンドの具をオートミールで作ったクレープ生地で巻いたようなやつなんだけど。サンドイッチより具の主張が強くなるのが良い。

週の中盤は仕事。成績と態度不良の後輩が相変わらず……というか業務遂行能力が成長しないままサボりや手抜きを覚えてしまったうえに、誤魔化しや隠蔽をするくせに狡猾さすら身についていないのでただただボロを出しまくっているだけという状態で、総合的には悪化すらしている。なるべく穏やかな態度でのなぜなぜ問答で原因を分析するようにしているのだが、あらゆるケースで「なんかなんとかなるかと思って」「なんとなく指示を無視してみたらこうなった」「何も考えてないので答えようがない」以上の回答が引き出せていない。「怒られたくない」という気持ちはあるようだが、怒られないための方法として「わからないことは聞く」「ミスしないよう気をつける」ではなく「わからないことを誤魔化せば分からなかったこと自体を隠蔽できるかも」「ミスを黙っていればなんとかなるかも」という選択をしているっぽいのだが、上述した通りそういうテクニックが一切成長していないので結局発覚して大ごとになっている。そもそも社内で解決できる問題ではなくお互いのためにも"そういうプロ"の手を借りるべきだと思ってそれとなく上に進言してみたりはしているのだが動きはない。どうしよー。

週の後半は、誕生日を迎えたこともありせっかくと思い日帰り旅行。元々誕生日前後にはドライブに行くことが多く、今年も隣県へのドライブとした。山奥の沢で湧き水を大量に汲んだり、小学生の頃に衝撃を受けた施設に約20年ぶりに行って変わらぬ姿に感動したり、水路(ゲリラ豪雨の影響で濁っていたが)を見たり、高い焼肉に招待されたりした。こんな旨いキムチとハラミとレバーがあって良いのかと思った。湧き水の感想が「ちょっといいミネラルウォーターじゃん」で我ながら恥ずかしかった。
水路に沿って街を歩くと町並みの設計思想ならびに事情が見えて楽しい。ある程度の歴史がある水路だと、使われなくなった水路(乾いた側溝とか近代住宅の形に沿わない洗い場や排水路とか)の処理の仕方にも街の独自の色が見える。家か田んぼがある地域ならどこでもできる遊びなのでおすすめ。


ニチアサ(というかキングオージャー)

ここ最近のプリキュアは箸休め的な感じ。さらっとメインキャラの両親が離婚している話が出たりしていたが、当のキャラクター本人が「そんな気にしないで」的なことを言っていたので私も気にしないことにする。変身バンクとOP/EDが滅茶苦茶にきれいで可愛い。

仮面ライダーギーツがもうすぐ終わる。大詰めのストーリーなのにどこか平常運転の雰囲気が漂っているという変な状態で、ちゃんとカタルシスを伴って終わるのか不安視してしまう部分もあるのだが「この人ならこうする」という部分に関しては一貫性がある&個々の演出があまりにかっこいい作品なのでまあ大丈夫だろうと思っている。

折返しに入ったキングオージャーはシリアス寄りの回が続いて特に先週の24話がものすごく面白かった。
本作の敵である「バグナラク」は、2000年前に人類に侵略戦争を仕掛けるも英雄(戦隊ヒーローの先祖)に倒されて地下に逃げ延びたと伝わる種族である。彼らの王デズナラクは、人類と彼らの和平を目論む戦隊側の人物ジェラミー(バグナラクと人間のハイブリッド)に「英雄伝説に書かれているというだけで我々が侵略したのだと信じられているが、その真偽は今や知る由もない。後世に生まれ、事実かどうかも定かでない原罪を背負わされ、地下に幽閉され続けた我々子孫は、もはや人類を滅ぼさねば一族の汚名はすすげない」と真意を吐露する。そして、地下の燃え盛るマグマに自身が夢見た地上の光を重ね「明るい……」と感慨深げにつぶやいたのち、ジェラミーの説得虚しく自爆特攻で地球破壊作戦を仕掛ける。
ここでいう"英雄伝説"は、実は長命のものであるジェラミー自身がかつて「キングオージャーがバグナラクを退け人類を守った。彼らは地底に潜伏したが、2000年後に浮上する」程度に記述したものである。彼にとっては後者の予言パートのほうが重要だったので、自分も知らない歴史である前段については民間伝承を元に記述しそこまで気を配っていなかった。しかしこの、戦争に至る背景が不明かつ人間側の視点で記された文章が、バグナラクを純粋悪とする英雄譚に変質し、いつしか史実として扱われ、バグナラクへの敵対心・恐怖心・差別意識とともに根付いたのだ(ジェラミーは『事実や気持ちを正直に言うと差別される』というトラウマにより明瞭な表現を避けたり自分の無知をごまかしがちという設定がある)。
この伝説は作中でも幾度となく語られ、視聴者が本作の舞台設定として当然に受け入れていた内容だった。つまり、「敵を倒す正当性を『そういう設定だから』というだけで、その背景に思いを巡らせることもなく受け入れてきたのか?被差別種族の名誉回復戦争だと考えもしなかったのか?まさか、『2000年前の伝説』なんてファジーなものが異種族を殺したり国を滅ぼす根拠になると思っていたのか?」という問いかけを、ヒーローを通じて視聴者にも投げかけてきたのであり、それはもう驚いてしまった。このデズナラクというのがミミズを擬人化して悪者っぽい格好をした不気味な造形のキャラクターで、その"Death奈落"な名前も相まって視聴者の「悪そうだから悪い」という認識を強化しているのだが、この回でそれが偏見に基づいた鑑賞態度であることが突きつけられているのも凄い。
物語はその後「ジェラミー自身が覚悟を決めて決着しなければならない」という方向に向かっているので、この差別と歴史認識問題が絡んだ戦いは一旦の解決を見るらしい。本当か?
9月からは新章突入とのことで、第1章の終わり方に目が離せないのと同時に、新章への不安混じりの期待が高まっている。最終的に成功するかはさておき、戦隊ヒーローという枠組みの凄まじい拡張を目論んでいる作品だと思う。

 

音楽

思ったこと。よく「メタルとハードロックの違いは曖昧」と言われていて同意もするんだけど、特にロックンロールやブルース要素を感じるバンドはハードロック扱いされがちで、その理由もやはりここにあるような気がする。