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20220227日記(ゼンカイジャー終わっちゃったねの文)

特撮

『機界戦隊ゼンカイジャー』が終わってしまった。
ものすごくいい内容だったなあ。バカバカしいコミカルな作風で定期的にバズりながらも多様性讃歌を貫き、シリアスな本筋もしっかり掘り下げられていくという、かなりの計算高さを感じる作品だった。
最終回も「世界改変に気づいた主人公が創造主を自身に憑依させ、シンエヴァオマージュとしか思えない独特のバトルを繰り広げた後、埒が明かなくなりじゃんけんで決着をつける」というぶっ飛んだものだったが、これも個人的にはかなり感動した。
じゃんけんという深層心理と運否天賦によるゲームで、実体を持たず世界を閉じ込めようとする創造主は指をすべて手の内に閉じ込めるグーを、5人の思い出が詰まった世界を開放したい主人公は5本の指が前へと飛び出すパーを出す。こんなコミカルな形で彼らの立ち位置と内心を象徴的に示せるところにぐっと来た。
また、主人公と創造主が舌戦を繰り広げる中で「並行世界からの刺客と戦うような苦難を味わってなお、他の世界に復活してほしいのか?」の問いに「その存在が悪いのであってその世界そのものは断じて悪くない」と言い切る主人公の姿はこのご時世で余計重みが増した感じがある。
その後の主要メンバーの描写も良かった。とくに、これまで内気な自分と戦い続け、最後は他人の臆病さに寄り添う立場になったマジーヌ、これまで執着してきた知識をキカイトピアの教育再建に昇華させるブルーンという、自分に向き合って来たキャラクターが他人を助ける立場になるところ。
主人公の変化も嬉しい。第1話で「何かしらの世界初」を渇望して東京スカイツリーからのバンジージャンプを試みていた(迷惑系YouTuber一歩手前の)介人は、終盤で「多くの平行世界の戦隊が俺達のように世界を守ってきた」という、「世界初でないという尊さ(メタ的に言えば戦隊シリーズが様式美を継承してきた重み)」に気づき、それを闘志に変えて実際に世界を守った。そんな彼が最後の最後には、あのスカイツリーを背景に望みながらも一瞥すらせず、本当の世界初である「全並行世界を踏破した戦隊(自分ではなくてチームなのだ)」を目指し、ワープゲートへと飛び込んでいった。なんていい作品だろう。映画も観たいな。キラメイジャーも出てくるようだし。

 

日記

日記?食材買い込んで飯食ってシャニマスやって寝っ転がってました。