ウゴガベ

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2022年09月第3週の週報&簡易旧譜レビュー(Acrimony,Eyehategod他)

あったこと

週の後半は出張。かなりギリギリのスケジュールにねじ込んだので道中もzoom会議に出ながらの行程になった。
しかしあれですね、コロナ禍等を理由に出張先での飲み会を断る(or一次会で切り上げる)ことの楽しさったら無いですね。繁華街からややずれたところをぶらつきながらコンビニで地元じゃ見ないチルド商品と適当な缶チューハイ1本買って、ホテルで何一つわからないローカルニュース見ながらダラダラして早寝、翌朝の朝食バイキングを万全のコンディションで迎える。これぞあるべき姿ですよ。

同じ刃を使っていてもホルダーが変わるだけでぜんぜん違う。ちょっと躊躇した買い物だったけど良かった。ただ、オールステンレスでちょっと重みがあり、しっかり握らないと手の中で回りやすいのは難点か。

 

ニチアサ

仮面ライダーギーツ』はゾンビFPSがモチーフっぽい回。相変わらず道具の使い方が一捻り効いていて面白い(水系アイテムのトリッキーさや変身モーションの応用など)。一方で「こんなにキャラ使い捨てにしまくっていくの……?」という不安が出るくらい、サブキャラに雑な過去設定が出て、その数分後に塵となって消えてゆく。まだ先が読めない感じ。
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』はすごい情報量だった。

「一騎打ちで倒したソノイの葬儀に参列する(これだけ次回予告で言及されていた)」「ムラサメとジロウの交流」「ジロウの元の人格は目付きが悪い方(龍)だった」「ムラサメが獣人を殺す唯一の存在」「本体がない状態のムラサメは拾得者の肉体を乗っ取る」「パワーを失ったタロウがムラサメに乗っ取られず、むしろ体力が回復する(ドン王家の者が持つ力の源が同じであることを示唆?)」「愛を知りたいソノニが恋人を追い求める犬塚翼に執着するなど、脳人側の心情を示唆」などなどが並行して進む尋常でない密度に混乱するも、本筋はしっかり進んでいく面白さに釘付けになる。本当に面白い。

 

音楽

Spiritual Beggars - Return To Zero

Return to Zero

Return to Zero

  • Spiritual Beggars
  • Metal
  • USD 9.99

music.apple.com

流し聴きするにはいいけど、ちょっと懐古趣味すぎる。

 

続・悪名 - V.A.

Akumyou / Zoku Akumyou

Akumyou / Zoku Akumyou

  • Various Artists
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥2750

music.apple.com

『悪名』は未聴。やっぱりRINO(LATINA Ⅱ)の声はかっこいいなー。あと恥ずかしながら『夢』を提供しているNaked Artzは名前すら知らなかったんだけどジャジーでメロウなトラックがめちゃくちゃツボ。

www.youtube.com

何時間か流しっぱなしでも聞き飽きなさそうだ。

 

Acrimony - Tumuli Shroomaroom

burningworldrecords.bandcamp.com

bandcamp版は2019と書いてあるがリマスター等されているかは自信なし。所持しているのは日本盤CD。
めちゃくちゃいい!!!!!!!再生時間やアートワークから酩酊感重視の激遅ダウナーな路線(Electric Wizard - Come My Fanaticsのような)を想像していたが、実際はドゥームメタルストーナーロックとサイケデリックロックの完全な融合というか、Sleepの壮大さと絶妙なリズム処理を活かしつつ、そこにアクセントとして加わるのがハードコア要素ではなく正統派ドゥームメタル要素になったというか、いい意味で暑苦しく、それでいてとても心地良い陶酔にも導いてくれるという奇跡のようなバランスを持つ作品。
1曲めがドゥームメタルフリークでなくとも聞きやすい感じ。のっけから最高のドヘヴィリフをぶちかまし、中盤では壮大なリフとシャッフルビートでトリップ空間を闊歩し、後半で一度急減速した後に3分異常かけてなだらかにBPMを上昇させていき、終盤はドラマチックかつサイケデリックなリフをひたすら繰り返し、ラストはメタルっぽくカッチリと〆る究極の1曲。
その後の曲も緩急をつけたストーナーメタルを展開し、再生時間の割に全く飽きることがない。名盤扱いされる理由がよくわかった。最高!!!!!!!!!!!!

 

Eyehategod - Eyehategod

eyehategodnola.bandcamp.com

前作Confederacy of Ruined Livesは良くも悪くもサザンロック/ブルース感強めの作風だったが、本作はもうちょっとスラッジコアに寄せている感じ。しかし3rdまでの悲痛な緊張感はなく、殺伐とした攻撃性はあるもののいい意味で若干ニュアンスが異なる。
「悪趣味」と形容したくなる、あの太くて複雑で引きずるようで厭世的なんだけどどこか感情が読めなくてそれでいて中毒性のあるリフが復活しているのが嬉しい。ドラムが巧みで、シンプルなリフでは極度に簡単なビートの中に絶妙な音抜きや溜めを挿入。凝ったリフを延々と繰り返す時はリフとユニゾンした独特のフィルインを挿入(5.はかなりわかりやすく両極端に振れる)。それでいて楽曲全体で「延々繰り返される息苦しさ」みたいなものは一切失われず、2ndTake Us Needed For Painで頂点を極めた「不快な心地よさ」が全編にわたって楽しめる。初めてEHG聴くなら絶対に2ndか本作。